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留学中のsummer sessionは単位稼ぎとバンド活動 vol.7

Hello!英語の力を、人生の力に。

西東京市(田無駅近)にある、小学生からの英会話教室あうりんこENGLISH STUDIOの、英語インストラクターBBです。小学生・中学生・高校生・大人対象に、基礎から上級レベルを担当しています。

 

アメリカ生活でBB青年が口約束の信用性について、困惑させられたという話をしました。

特に「バンド一緒にやろうぜ!」は話半分で聞くべき、最たるものだと学習したのですが、、、

友人Dylanが前述のライブの後に言った「Dreadnoksのベースをやらないか?」という誘いは、ただの社交辞令ではなく、BB青年の人生初バンド活動の始まりでした。

 

 

 

A: Tom said he wanted to start a new band with me at the party yesterday. I’m totally psyched!

B: You should take it with a grain of salt. He always says that whenever he is drunk…

 

 

A: トムが昨日のパーティーで俺と新しいバンドをやりたいって言ったよ。すげー嬉しいなあ!

B: 話半分で聞いておいたほうがいいよ。彼は酔っているといつもそれを言うんだよ、、、

 

 

 

たいして弾けもしないのに、日本からわざわざ持ってきたベースが遂に日の目を見ることになったのです。

自分が初めて見た時のDreadnoksのリードギタリストもこの時には抜けていて、初期のメンバーは以下の通り。

 

 

 

Dylan  Vocal/Gt.

BB  Bass

Justin  Drums

 

 

 

この3人でDylanJustinの借家の地下室で練習を繰り返しました。

最初はバンドで爆音を出すことに、ただただ興奮して楽しんでいましたが、

3人とも素人でお世辞にも上手いとは言えず、まだ人前で演奏できるレベルではありませんでした。

その状態に3人とも飽きてきたのか、段々練習にも身が入らなくなってきて、集まっても吞んでる時間の方が長くなりつつあったDreadnoksに転機が訪れます。

 

 

 

私が通っていた大学はセメスター制をとっていて、学期が大きく2つに分かれていました。

 

 

spring semester (1月~5)

fall semester (9月~12)

 

 

この間に summer session (6月~8)

があるのですが、大半の学生はこれを取らずに夏休みにします。

 

 

 

とても長い夏休みなのですが、単位稼ぎに必死だったBB青年は、毎年summer sessionを取らなくてはならず、一度もこの夏休みを取ることはありませんでした。

 

 

 

このsummer sessionの時期になると、ほとんどの学生寮は閉まり、大学関係の仕事をしている人も夏休みに入り、ただでさえインディアナ州の小さな町Bloomingtonはゴーストタウン化します。

summer sessionを取っているわずかな学生と、元々この町に住んでいる住民だけになるのです。

 

 

 

 

 

 

そんな夏に、BB青年が大・大・大ファンのPunkバンドRAMONESのドラマーだったMARKY RAMONEが、RAMONES解散後に始めた自身のバンドで、この田舎町に来るという情報をキャッチしました。

 

 

 

punk kidsにとっては神様のRAMONESの元メンバーが来るのだから、夏休み期間中とはいえさぞかし大勢の人が集まるのだろうと思い、ワクワクしながらBB青年はダウンタウンにある町で一番大きなクラブに出かけていきました。

 

 

 

アメリカのライブは始まる時間が日本に比べて遅く、メインのバンドが登場するのが22時頃というのもざらです。自分の知り合いのバンドが前座をやるので早めにクラブに到着したのですが、

セメスターが始まれば常に100人以上はいるクラブに10人ぐらいしか人がいないではありませんか!

 

 

 

BB was dubious if MARKY RAMONE would really show up.

BBMARKY RAMONEが本当に現れるかどうか疑っていた

 

 

 

中野サンプラザではソールドアウトだったのに?!本当にMARKY RAMONEは来ているのか?と前座をやった友達に聞くと、楽屋で寝ているとのこと、、、、

 

 

 

ピッチャーごとビールを呑みつつ半信半疑でMARKYの出番を待っていると、大体いつも日本人は自分だけのライブハウスに、明らかに日本人らしき男性が入って来たのに気づきました。

 

 

 

I am half in doubt about the credibility of the information.

私はその情報の信ぴょう性には半信半疑だ

 

 

 

RAMONESのトレードマークでもある穴の開いたボロいジーパンとおかっぱ頭の彼は、いかにも下北で古着を漁っていそうな感じで、暫く日本に帰っていなかったBB青年は思いがけない場所で、不思議と懐かしい気持ちになりました。

 

 

 

中々出てこないMARKYに痺れを切らしていた自分は酔った勢いもあって、巨大なビールのピッチャーを片手に彼の所に行き、「日本人だよね? RAMONES好きなの?」と、ズケズケと話しかけたのです。

 

 

 

思いがけない場所で突然、酔ったpunk kidに日本語で話しかけられた彼はギョッとした顔で、

「あ、ああ、、、うん、日本人。 MARKY RAMONE出るんだよね、、、?」とやはり信じられない様子。

 

 

 

彼と少し話をしていると、入場曲も何もなくフラ~ッとお目当てのバンドがステージに現れました。

フロアには客が20人いるかいないかでしたが、中野サンプラザ以来二度と生で見ることはないだろうと思っていたMARKYの登場に大興奮(psyched!)したBB青年が、ピッチャーのビールをまき散らしながら踊り狂ったのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

そしてなんと、ステージを降りるMARKYが投げたドラムスティックをBB青年はガッチリとキャッチしたのでした!今でも我が家の家宝です。

 

 

 

ホクホク顔のBB青年は同じく「こんな場末のクラブでRAMONESのメンバーを見られるなんて、、、」と感動している日本人の彼を隣のピザ屋へ無理矢理に誘い、いろんな話をしました。

 

 

 

なんと日本からこの町に来て、まだ数日しか経っていないという彼に自分は先輩面して、アメリカ生活で気を付けることや、語学学校で日本人とばかりツルんでは英語が上達しないなどと偉そうに喋ったのですが、彼は自分より年上で博士号を取得済みの研究者で、語学学校ではなくIndiana Universityの生物学部で働くために来ていることが判明。恥ずかしくて一気に酔いも覚めましたとさ!(笑)

 

 

 

偉そうにずけずけと話しかけてくる年下に嫌な顔一つせず、常に穏やかに受け答えするこの博士のShinjiさんは、やはりPUNK ROCKが好きで、日本でバンドもやっていたというではありませんか。そして、パートはリードギターだったというではありませんか。自分と同じく日本からギターも持ってきたというではありませんか。

3人での活動に行き詰まっていたDreadnoksには、まさに渡りに船。

BB青年はピザを頬張りながら「ぜひ一緒にやろう!」と猛プッシュしたのでした。

 

 

 

Shinji was a real lifesaver for the band.

Shinjiはバンドにとってまさに渡りに船だった。 

 

 

 

こうして突然の出会いから数時間後に、Shinjiさんのバンド加入は半ば強引に決まりました(笑)

当時の自分たちとは桁違いのミュージシャン、スーパーギタリストShinjiを迎え、Dreadnoksは少しずつ活動の幅を広げていくのでした。

 

 

 

 

To be continued!

 

この記事を書いた人

BB
(ビービー)

資格取得:英検1級、TOEIC990(満点)2回

こんにちは、スズキツグマです!B.B. (ビービー)って呼んで下さい。私は帰国子女ではありません。一人の英語学習者として苦労と努力を重ねてきました。その経験から受講者の何がどう分からないか、が分かることが私の最大の利点だと思います。

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