わが家にオーストラリアからお客さん、おやつ作戦で息子が覚えた英語のフレーズは○○。得たものはそれだけじゃない!

英語の力を、人生の力に。西東京市(田無駅近)にある、小学生からの英会話教室あうりんこENGLISH STUDIOの英語インストラクターMikuです。主に小学生を担当しています。

 

 

 

今日はわが家の国際交流のお話です。

 

 

 

私がオーストラリアに住んでいたころ、1年間ボランティアの日本語アシスタントをしたことがきっかけで、わが家には時々、オージー中高生10数名と引率の先生2~3名のお客さんが訪れます。

 

 

 

と言っても、数年前までは実際に我が家に半日滞在する、いわゆるHome Visitでしたが、ここ数年はスケジュールの都合で家に来ることはなくなり、都内で合流して浅草などの観光地散策を、一緒に楽しむ程度になりました。

 

 

 

うちの子どもたちは今でこそ楽しんでいますが、最初はそれなりに緊張しながら、大勢の外国人のお客さんを迎えていました。特に息子・・・。 

 

 

 

息子が5歳の時です。

その日午前は江戸東京博物館、午後は浅草に一緒に行く計画をして、両国駅で待ち合わせていました。

 

 

 

電車の中では「英語で話すんだー♪ アイム〇〇 ナイスミーチュー言うんだー」 

 

 

 

とノリノリだったのですが、両国で改札の向こう側にいるでっかいオージー集団を見た途端・・・怖気づきまくり。いわゆるドン引きです。

 

 

 

「帰る! やーだー!もう帰る帰る!」の一点張り。

私の後ろに隠れて出てこないわ、手を引っ張って後ずさりするわ。もう本当にあの時は大変でした。

 

 

 

なだめすかして博物館に入っても、何も見学せず椅子に腰かけて数時間。ただ正直なのは胃袋。今度は「おなかすいたー!」が始まり、仕方なく一人おやつタイム。

 

 

 

それにオージー中高生が反応しまくりで、展示物より日本人の子どもが食べているおやつに興味深々。朝握ってラップでくるんだ、いわゆる普通の幼児向けの補食、ですな。でも初おにぎりを見たオージーは、不思議でたまらない様子。

 

 

 

オーストラリアならピーナッツバターサンドイッチかな」と説明すると、あーなるほど、と納得。

 

 

 

 

ところ変われば、おやつも変わる。ですね。

 

 

 

そのおやつタイムに息子は、飴やらチョコやらハッピーターンを配り歩いて緊張がほぐれたのか、午後にはすっかり手をつないで歩いていました。

 

 

 

話は通じてないだろうけど(だって日本5歳児は日本語で話しかけるし、分かっているの分かったふりをして合わせてくれているのか、オージー中高生は普通に英語で返してくるんですから)それでも何だか楽しそうに、一緒に歩いていました。子どもは慣れるのが早い!です。

 

 

 

この『おやつ作戦が効く!』と、息子が覚えて以来、オーストラリアからのお客さんが来る時は、「まちおか」でお菓子をガンガン買い込み、人数分に小分けして、Hello!と言って手渡しさせています。ついこの前は

 

 

 

もうさ~ Hello Here you are.  Japanese snack.  Please to meet you, な~んて、おぼえちゃったよ~」と言ってのける息子。

 

 

 

「アンタ、よく言えたわね!と突っ込みどころ満載です。

 

 

 

で、わざわざ我が子を巻き込んで、オーストラリアのお客さんを お★も★て★な★し する訳は・・・

 

 

 

まず第一に、子どもたちが外国について知る時に、地理的な勉強だけで終わらせずに、顔が思い浮かぶ場所として認識してほしい、という思いがあります。

 

 

 

例えば、うちの子どもたちが「一番身近な外国は?」と聞かれると、今のところ恐らく「オーストラリア!」と答えるでしょう。行ったこともあるし、知り合いが住んでいる土地だからです。

 

 

 

そこで起こった事件を見聞きすると、ジョージとかジャッキーたちは大丈夫かな、と多少なりともニュースに気持ちが入ります。

 

 

 

どこか知らない土地で起きた、自分とは関係ない、かわいそうな出来事だと、一切が他人事ですが、オーストラリアに関してはそうはならない。

 

 

 

オーストラリア産のソルタナ(薄緑色したブドウ)を食べると、あのワイナリーの景色を思い出す。

 

 

 

つまり外国に顔が付くんです。

 

 

 

彼らが大人になる頃には、日本以外の国に行くことも、海外から日本にやってきた外国人と知り合いになる機会も、増えてくると思います。

 

 

 

偏狭な先入観に縛られずに、自分の目で見て経験して、自分の頭で考えて意見が言える人になってもらいたいな、と思っています。

 

 

 

 

そして、オーストラリアから来た子どもたちにも、単なる School Trip 修学旅行だけでは見る事の出来ない、生の日本人や生活をみて、教室でする勉強では知りえないことを、お土産にしてほしいな、と思っています。

 

 

 

日本の子どもが喋る早口な日本語は、CDから流れる丁寧な日本語とは違って当然です。でもそれが、彼らにとっても良い経験になると思っています。